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Microsoft Mixed Reality Toolkit v2.0.0 Beta

HoloLens2への準備運動としてMRTK v2の概要を確認してみました。

github.com

概要

vNext 2018.xと呼ばれていたものが、Microsoft Mixed Reality Toolkit v2.0.0 と改名された。
Mixed Reality Toolkit 2018.9.0 と HoloToolkit から破壊的変更が入っている。
ドキュメントは こちら で公開されている。

特徴

  • 新しいバージョン番号付けシステム

    • セマンティックバージョニング2.0.0に準拠
  • クロスプラットフォームの Mixed Reality サポート

    • Windows Mixed Reality
      • Microsoft HoloLens
      • イマーシブヘッドセット
    • OpenVR
  • 新しい、よりモジュール化されたアーキテクチャ

    • コア

      • インターフェース定義
      • データ型
      • 設定用プロファイルシステム
      • Mixed Reality Toolkit のシーンオブジェクト
      • Unity Input データプロバイダ
      • Mixed Reality Toolkit スタンダードシェーダ
    • プラットフォームデータプロバイダ

      • Windows Mixed Reality
      • Windows Voice
      • OpenVR
    • システムサービス

      • バウンダリー(境界)
      • 診断(ビジュアルプロファイラー)
      • 入力
      • 空間認識
      • テレポーテーション
    • 特徴

      • オーディオインフルエンサーエフェクト
      • ソルバー
      • ユーザーエクスペリエンスコントロール
      • スタンダードアセット

必要環境

  • Unity 2018.3.x or later
  • Microsoft Visual Studio 2017
  • Windows SDK 10.0.17134 or later
  • Windows 10 1803 or latere

パッケージ

このリリースは、FoundationとExamplesの2つのパッケージで構成されている。

Foundation

Foundationパッケージにより他のパッケージをインストールしなくても Mixed Reality Toolkit の基本機能にアクセスできる。

Examples

Examplesパッケージには、Mixed Reality Toolkit のシステムを使い始めるのに役立つデモシーンとアセットが含まれている。

既知の不具合(詳細はリンク先参照)

  • (#3158) 安定化平面のワークフロー改善
  • (#3177) selectボイスコマンドがWinMRで動作しない
  • (#3217) サービスロケーターにエンジンからPause/Focusを追加する
  • (#3308) HoloLensに接続してappxをデプロイできない
  • (#3322) Unity UIボタンが MRTKボタンよりも優先度が高い
  • (#3331) WinMRのコントローラビジュアライゼーション
  • (#3332) OpenVRのコントローラビジュアライゼーション
  • (#3359) FocusManager がキャンバスまでの距離を正しく計算しない
  • (#3403) カメラがシーンに存在しないと、MRTK Configureが適切にシーン設定しない
  • (#3422) [UWP] エディタでのInputFieldの選択は、中央のテキストの外側でのみ機能する
  • (#3427) UIRayCastCamera がプロファイル新規作成をクリックした時に消える
  • (#3429) MRTKでのuGUIの設定のしかた
  • (#3430) 関係のないジョイスティックの警告が出る

破壊的変更

vNext Beta1 からの特に重要な変更が記載されていますが、Beta1を使ってた人はそんなにいないと思うので省略